介護施設に入居したら、毎月どんなお金がかかる?

食卓で、家族が白い書類を木のトレーに整理している手元

介護施設への入居を考えはじめると、気になるのが毎月のお金です。
「月額いくら」と聞いても、何にいくらかかっているのかは、意外とわかりにくいものです。

この記事では、入居後にかかるお金の種類を、ご家族の目線で整理します。
あわせて、毎月の支払いでつまずきやすいところもご紹介します。

毎月かかるお金は、大きく5つ

施設の種類によって違いはありますが、毎月のお金はおおむね次の5つに分けられます。

  1. 介護サービスの自己負担分
  2. 居住費(部屋代にあたるもの)
  3. 食費
  4. 日常生活費
  5. 訪問診療や薬局など、医療の自己負担分

ひとつずつ見ていきます。

1. 介護サービスの自己負担分

介護保険のサービスを使ったときは、費用の一部を自分で負担します。
負担の割合は原則1割で、所得が一定以上の方は2割または3割です。

どの割合になるかは、ご本人の所得によって決まります。
要介護・要支援の認定を受けた方には、市区町村から「介護保険負担割合証」が届きます。割合は、この証で確かめられます。

2・3. 居住費と食費

施設で暮らす場合は、介護サービスの自己負担分とは別に、居住費と食費がかかります。

なお、特別養護老人ホームなどの介護保険施設やショートステイでは、所得に応じて居住費と食費を軽くする仕組みがあります。
対象になるかどうかは、お住まいの市区町村の窓口でご確認ください。

4. 日常生活費

日常生活費は、暮らしの中で通常必要になる費用です。
たとえば、理美容代や、レクリエーションなどの教養娯楽費、預かり金の管理費用などがあります。

このほか、施設によっては、リネンやおむつ、日用品などの費用が別にかかることもあります。
何が月額に含まれ、何が別にかかるのかは施設ごとに違います。入居前に確かめておくと安心です。

5. 医療の自己負担分

施設に入居してからも、お医者さんの訪問診療を受けたり、薬局から薬を届けてもらったりします。
こうした医療の費用は、介護保険ではなく医療保険で支払われ、その自己負担分が別にかかります。

医療の費用は、施設の利用料とは請求の流れが別になっていることがあります。
施設がいったん立て替えて、あとからまとめて請求される、という形もあります。

有料老人ホームの場合

有料老人ホームなどでは、料金の決め方が施設ごとに大きく違います。
月額の利用料に何が含まれているか、契約の前に受け取る書類(重要事項説明書など)で、一つずつ確かめておきましょう。

支払いで、つまずきやすいところ

お金の種類がわかっても、毎月の支払いには別の手間があります。

たとえば、遠方に住む息子さんが、お父様の施設の費用を毎月払っているケースを考えてみます。
施設の利用料の請求書が届き、別の月には医療の立替分の請求が届きます。
そのたびに金額を確かめて振り込み、領収書を受け取って保管しておきます。

請求が何通にも分かれると、払い忘れていないか気になります。
領収書がどこにあるか、わからなくなることもあるかもしれません。

こうした手間は、少しの工夫で軽くできます。
請求書と領収書をしまう場所を一か所に決める。施設の担当の方に、請求の時期や払い方を確かめておく。
それだけでも、毎月の気持ちの負担はずいぶん変わります。

まとめ

入居後にかかるお金は、介護サービスの自己負担分、居住費、食費、日常生活費、医療の自己負担分の5つに分けると、見通しがよくなります。
施設ごとに違うところは、入居前に確かめておきましょう。
制度について詳しくは、市区町村の窓口や専門家にご確認ください。

(出典:厚生労働省老健局「介護保険制度の概要」令和7年7月)

毎月の振込や立替の精算、領収書の受け取りといった手間を減らす仕組みとして、介護施設向けの決済サービス「QOLC(コルク)」があります。
あらかじめ登録していただいた入居者様またはご家族のクレジットカードで決済し、明細と領収書はご家族の LINE に届きます。
料金やご利用の条件は、QOLC の公式サイトでご案内しています。

施設の支払いについては、キャッシュレスが広がるなか、介護施設の支払いは?でもご紹介しています。

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